姿勢と動きの偏りを見極めるPiPi ROOTS METHODのキービジュアル

O = Orientation

Orientation/カラダの歪みやクセとは

「正しいフォーム」を真似しても動きにくい。
同じ種目が片側にしか効かない。
その理由を、動作の条件から整理します。

静止時の身体配置と動作中の軌道を分けて確認する図解

このページでいう「歪み」は、骨がずれているという診断名ではありません。静止時の身体配置と、動作中に繰り返される使い方の偏りを、利用者に伝わる言葉で表したものです。

Orientationでは、立ち姿の良し悪しを採点するのではなく、配置・軌道・本人の感覚を重ねて、今の身体が狙った動作を行いやすい条件を探します。

確認の目的は姿勢を直すことではなく、その人が動きやすく、鍛えやすい入口を決めることです。

GENERAL EVIDENCE

静止姿勢は、確認材料の一つ

姿勢評価には一定の再現性を示す方法がありますが、妥当性や変化への反応性に関する情報は限られます。写真だけを最終判断にしません。

ROOTS METHOD

3つの確認軸を運動条件へ変換

静止時の配置、動作中の軌道、調整後の再現性を重ね、開始姿勢・支え方・可動域・準備の要否へ変換します。

TRAINING OUTPUT

次に何をするかまで決める

そのまま運動へ進むか、先に整えるか、負荷を下げるか。観察結果を実際のメニュー選択に接続します。

ROOTS METHOD

大人になるほど、カラダを成長させる難易度は高くなる。

年齢・生活環境・運動経験が違えば、同じ『正しいフォーム』が全員に合うとは限りません。

大人の身体づくりでは、できない動作を意志や柔軟性だけの問題にせず、開始姿勢・支え・可動域・負荷のどこが今の身体に合っていないかを確認します。

Orientationの結果を、整体などの準備が必要か、そのまま運動へ進めるか、どの条件で鍛えるかを選ぶ材料にします。

KEY POINTS

要点(まずここだけ)

  • 「歪み」は骨のズレという意味ではない止まった姿勢と、動作中の使い方の偏りをまとめて確認するための呼び名です。
  • 正解フォームを先に当てはめない目的の動作と本人の感覚を見て、今の身体に合う条件を探します。
  • 評価で終わらせない開始姿勢・支え・可動域・準備の要否に変換し、次のメニューを決めます。

YOUR QUESTIONS

こんな「うまくできない」を整理します

  • 動画のフォームを真似しても、自分には動きにくい
  • 同じ種目なのに、片側や同じ場所ばかり疲れる
  • しゃがむと膝が内側へ入り、体幹が片側へ傾く
  • 背筋を伸ばそうとすると、呼吸が浅くなり力む
  • 軽い負荷ならできるのに、重くすると形が崩れる
  • 柔軟性・筋力・フォームのどこから変えるべきか分からない

Orientationは、これらを「姿勢が悪い」の一言で片づけず、何を変えれば運動しやすくなるかへ分解します。

THREE CHECKPOINTS

動きやすい条件を、
3つの確認軸から探す

止まったとき、動いたとき、条件を変えたあと。3つを重ね、何を残し、何を変えるかを決めます。

静止時の配置動作中の軌道変化の再現性
01
Static Alignment

静止時の配置

立位姿勢の肩・骨盤・重心の配置を確認する図解

立つ・座るなど止まった姿勢で、頭・肩・骨盤・足部がどの位置にあり、どこで身体を支えているかを確認します。

左右差や前後の傾きは、動作を観察するための出発点です。ここでは良い・悪いを採点せず、次に動いたとき何が起こるかを予測します。

ROOTSで確認すること
頭・肩・骨盤の位置/荷重の左右差/足部の向き/立位と座位の違い/本人が楽に感じる姿勢
確認後に決めること
足幅・支持位置・開始姿勢の候補を決める
02
Movement Strategy

動作中の軌道

同じしゃがむ動作でも動作中の軌道とかばい方が異なることを示す図解

しゃがむ・腕を上げる・歩くなど、実際に行いたい動作で、身体がどの順番と軌道を選ぶかを確認します。

止まった姿勢が似ていても、動いた瞬間に膝が内側へ入る、体幹が傾く、片側へ荷重が寄るなど、動作中にだけ現れる使い方があります。

ROOTSで確認すること
動き始め/関節の連動/重心移動/左右差/代償動作/本人が感じる詰まり・不安・使いにくさ
確認後に決めること
可動域・動作の深さ・意識ポイントを決める
03
Reproducibility

変化の再現性

調整前、一度目の変化、同じ条件での再確認を比べ、変化の再現性を確かめる図解

足幅・向き・支え方などを一つだけ調整し、同じ動作で変化がもう一度起こるかを確かめます。

一度の変化は原因の証明ではありません。ただし、動作と本人の感覚が繰り返し変わる条件は、その人の運動に残して検証する価値があります。

ROOTSで確認すること
同じ動作での変化/本人の感覚/動きやすさ/負担の移動/別の代償が出ていないか/繰り返しても再現するか
確認後に決めること
採用する条件・保留する条件・準備が必要な条件を分ける

3つを重ねると、評価がメニューに変わる

静止時の配置を出発点に、目的の動作で起こることを確認し、一つの条件を変えて同じ動作をもう一度行います。

一度の変化を原因とは決めません。繰り返し動きやすくなった条件を採用候補にし、次の運動で確かめます。

ORIENTATION OUTPUT

確認したあと、何を決めるのか

評価結果を説明して終わらせず、実際に鍛えるための4つの条件へ変換します。

01

開始姿勢と支え

足幅、向き、手の支えなど、動作へ入りやすい出発点を決めます。

02

可動域と深さ

無理に深くせず、狙った部位を使いながら反復できる範囲を決めます。

03

動作の意識ポイント

「胸を張る」のような一律の指示ではなく、本人が動きやすくなる意識の向け方や言葉を選びます。

04

準備してから進むか

そのまま鍛えるか、整体などで動きやすい状態をつくってから進むかを選びます。

例:スクワットが動きにくい場合

  • 足幅を変えると安定して反復できるその足幅を採用し、トレーニングへ進みます。
  • 条件を変えても詰まりや硬さが残る先に整体などの準備が必要かを確認します。
  • 軽い負荷では安定するが、重くすると崩れるTailored Stimulusで負荷・回数・テンポを調整します。

INFORMATION LAYERS

静止画で分かること/Orientationで追加すること

一時点の姿勢確認に、Orientationが追加する情報
確認項目静止画で分かることOrientationで追加すること
出発点立位・座位での配置や左右差目的の動作で選ぶ軌道や荷重
本人の感覚写真だけでは分からない動きやすさ・詰まり・不安・使いやすさ
条件を変えた反応その場では確認しにくい足幅や支えを変え、同じ動作で再確認する
運動への出力姿勢を記録し、変化を比較する開始姿勢・可動域・意識ポイント・準備の要否を決める

写真を否定するのではなく、
写真を「動き方を決める入口」として使います。

CROSS-CHECK

5領域を照合して、最終メニューを決めます

Routine生活習慣
Orientation歪み・クセ
Overall Condition現在の状態
Tailored Stimulus負荷・刺激
Stress Recovery回復力

Orientationで動き方を確認し、生活習慣、当日の状態、負荷への反応、回復力と照合します。たとえば同じ軌道の乱れでも、先に整える人、負荷を下げて鍛える人、休養を優先する人では選ぶ内容が変わります。

ROOTS METHOD

見る→一つ変える→同じ動作で確かめる

  1. 01

    目的の動作を選ぶ

    しゃがむ、腕を上げるなど、実際にできるようになりたい動作を確認します。

  2. 02

    配置・軌道・感覚を見る

    止まった姿勢だけでなく、動いたときの荷重と本人の感覚を重ねます。

  3. 03

    一つの条件を変える

    足幅・支え・可動域・伝え方のうち、一つを変えて動作を行います。

  4. 04

    再確認してメニューを決める

    変化の再現性を確かめ、鍛える条件または先に必要な準備を選びます。

再現した条件を採用候補として残し、実際のトレーニング反応を見ながら更新します。

姿勢・動作を扱う際の安全メモ(重要)

PiPiの姿勢・動作確認は、運動内容を組み立てるための一般的な評価であり、病気や傷害を診断する医療行為ではありません。画像や一つの動作だけで、痛みの原因を断定しません。

強い痛み、しびれ、急な筋力低下、転倒後の症状、安静時にも続く症状などがある場合は、トレーニングを優先せず、医療機関への相談をご案内します。

FAQ

Orientation/カラダの歪みやクセについて

「歪み」は、骨がずれているという意味ですか?

このページでは診断名として使っていません。静止時の配置と、動作中に繰り返される使い方の偏りを、分かりやすくまとめた呼び名です。

姿勢写真だけでは足りませんか?

写真は出発点として使います。そこに目的の動作、本人の感覚、条件を変えたあとの反応を追加して、運動条件を決めます。

一度動きが変われば、原因が分かったことになりますか?

原因の証明にはなりません。同じ条件で変化が再現するかを確かめ、運動に残して検証する価値がある条件かを判断します。

確認結果は、メニューにどう反映されますか?

開始姿勢・支え方・可動域・動作の意識ポイントを決めます。必要に応じて、整体などで準備してから進むか、負荷を下げるかも選びます。

REFERENCES

本ページで参照した主な研究

  1. 静的姿勢評価法の測定特性に関する系統的レビュー
  2. Functional Movement Screenと傷害予測に関する系統的レビュー
  3. 姿勢の非対称性と腰痛の関連に関する系統的レビュー・メタ解析

研究からは、姿勢・動作評価を一つの所見だけで最終判断にしないことが重要だと読み取れます。配置・軌道・再現性を組み合わせ、開始姿勢・可動域・準備の要否へ変換する方法はROOTS独自の設計です。

SUPERVISOR

本ページの監修

PiPi ROOTS METHOD開発者 萩原三郎

PiPi ROOTS METHOD 開発者萩原 三郎身体の状態を一つの数値や見た目だけで決めつけず、5つの領域から必要な成長条件を組み立てます。

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5つの原因分析


3つのアプローチ

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情報の扱いについて研究で確認されている一般的な知見と、PiPiが提供するROOTS METHODの運用設計を分けて記載しています。ROOTS METHOD自体の比較試験はなく、診断・治療・効果保証を行うものではありません。

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